第31回催事 特別企画 モーリーツアー!
今年は昨年と逆回り、そして一泊にして只見線に挑みます。

只見線について
只見線(ただみせん)は、東日本旅客鉄道(JR東日本)が運行する鉄道路線で、福島県の会津若松駅から新潟県の小出駅までを結ぶ路線です。自然豊かな山間部を通ることから、秘境路線や絶景路線としても人気があります。
基本情報
- 路線名:只見線(ただみせん)
- 運行事業者:JR東日本
- 区間:福島県・会津若松駅 ~ 新潟県・小出駅
- 全長:約135.2km
- 駅数:36駅
- 開業年:1926年(一部区間)
- 全線開通:1971年
特徴
- 自然美:奥会津や越後山脈を貫くルートで、只見川沿いの渓谷や四季折々の風景が魅力。特に紅葉や雪景色の中を走る列車は絶景として有名。
- 鉄道ファンに人気:鉄道写真の名所が多く、「第一只見川橋梁」などのビュースポットでは多くの撮影者が訪れます。
- 災害と復旧:2011年の新潟・福島豪雨により一部区間(会津川口~只見間)が長期間運休。2022年10月1日に11年ぶりに全線復旧しました。
- 運行本数:1日数本程度と少なめ。観光や鉄道ファン向けに、臨時列車や観光列車も運行されることがあります。
関連情報
- 只見線応援プロジェクトなど、地域振興や観光促進のための活動も盛んです。
- 沿線観光地:大内宿、塔のへつり、只見ダム、会津若松の城下町など。
アクセスと乗車のヒント
- 乗車券の注意:Suica等ICカードは利用不可。紙の乗車券が必要です。
- ベストシーズン:
- 春:新緑
- 秋:紅葉(10月下旬〜11月上旬)
- 冬:雪景色(1月〜2月)
只見線の歴史
只見線の歴史は、地域の交通・物流を支えるために段階的に建設され、長年にわたって多くの人々に親しまれてきたものです。その一方で、厳しい自然環境の中を走る路線であるがゆえに、災害による被害や運休の歴史も多く含まれています。以下にその主要な歴史をまとめます。
🔹 只見線の歴史年表
■ 開業までの歩み
- 1926年(大正15年)
- 【会津若松~会津坂下】間が会津線として開業(国鉄による建設)。
- 1942年(昭和17年)
- 【会津坂下~会津川口】間が延伸開業。
- 1956年(昭和31年)
- 新潟側からの【小出~大白川】間が只見線として開業(最初に「只見線」という名前が付いたのはこの区間)。
- 1963年(昭和38年)
- 【会津川口~只見】間が開業。
- 1971年(昭和46年)
- 【只見~大白川】間が開業し、全線開通(会津若松~小出)。
- この時、会津線の全区間を「只見線」と改称。
■ 国鉄からJRへ
- 1987年(昭和62年)
- 国鉄分割民営化により、只見線はJR東日本に継承。
■ 災害と復旧の歴史
- 2004年(平成16年)
- 新潟県中越地震により運行に支障が出るも、比較的早期に復旧。
- 2011年(平成23年)7月
- 新潟・福島豪雨により、特に【会津川口~只見】間が甚大な被害を受け、橋梁流失・土砂崩れ等で運休。
- この区間はバス代行輸送が続き、鉄道としての復旧が困難視される状況に。
- 2018年(平成30年)
- 地元自治体(福島県など)との協議により、上下分離方式(インフラは自治体が保有、運行はJR東日本)での復旧が決定。
- 2022年(令和4年)10月1日
- 被災から11年ぶりに、【会津川口~只見】間が復旧・運行再開し、只見線は全線運転再開。
🔹 歴史的意義と役割
- 当初は奥会津の林業・鉱業支援や、只見ダム建設といった産業的目的で建設された路線。
- 戦後は地域住民の生活路線としての役割が強まり、今日では観光路線・秘境路線としても注目されています。
- 災害による長期運休を乗り越え、地域・自治体・鉄道会社の協力によって存続していることは、只見線の大きな特徴でもあります。
🔹 現在の只見線
復旧後は「日本有数の絶景路線」として国内外からの観光客にも注目され、SNSやテレビでもしばしば紹介されています。また、地域おこし協力隊や地元高校との連携など、沿線地域の活性化にもつながっています。