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手紙

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親愛なる君へ

 

昨日のこと

僕はいつも通りお父さんがやっているお店の手伝いをしていたんだ

そのお店は、海岸近くの平原に建っている小さな一軒家なんだけど、昼時にはお店が満員になるくらいの評判の店なのさ

 

でも、その日は朝から何だか落ち着かなくて、仕事に集中できなかったせいかお皿を二枚も割っちゃった

お客さんが誰もいなくなった昼過ぎ。その男はやって来たんだ。羽根の付いた黒い三角帽子に、黒い眼帯、そしてたっぷりと黒髭を蓄えた大きな男さ。右手は何だか、鉤みたいな形をした義手が光っていてとても怖かったよ

 

「ラム酒だ。ラム酒を出せ」

扉を開けるなりその男は怒鳴るような大声で叫んで(そのせいで三枚目のお皿を割っちゃった)、入口に一番近い席へどかっと座ったのさ

僕は体がカチンコチンに固まるくらい怖かったけど、勇気を振り絞って言ってやったんだ

「こんな昼からお酒を飲んでいたらアル中になっちゃうよ」

すると男は

「うるせぇーっ!俺はこれからお宝を手に入れて大富豪になるんだ。アル中なんてくそくらえ!酒を出さねえならさっさと帰るぞ」

そんな捨て台詞を吐いてそいつは出て行ってしまったんだ

 

僕はしばらく呆然として動けなかったよ。そのまま男の背中が見えなくなるまで見つめていたら、店の奥からお父さんが僕を呼ぶ声が聞こえて我に返ったんだ

振り返って店の奥に行こうとしたとき、あの男が座った席の下に古そうな紙が落ちているのを見つけたんだ

 

僕はそれを拾い上げて眺めてみた

その紙にはいろいろな地名が書かれて、左上の方には×印が記してあった。きっと何かの地図だ。あの男は「お宝を手に入れる」って叫んでいただろう?あの男はきっと海賊でこれは宝の地図なんだ。そうに違いない!

 

だけど僕は明日もお父さんの店の手伝いをしなきゃいけないんだ……

だからこの地図を親友の君に託す

そしてお宝を手に入れてくれ

 

君の一番の友より

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